良く聴くノート | 認定補聴器技能者による補聴器と聴こえのブログ

補聴器用の空気亜鉛電池を体温計等には使用しないでください!

2020/04/16
補聴器の電池
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて、体温計を日常的に使用する人が増えているようです。
健康管理のため、感染拡大防止のため、自身の体温を調べることは、とても大切なことです。

しかし、体温計の使用頻度が増えたことによって、体温計用の電池が品薄になっているという声を耳にしました。

体温計は『LR-41』というアルカリボタン電池を使用する製品が多いのですが、スーパーやドラックストア、ネットショッピングサイトなどで入手できないため、『PR-41』という空気亜鉛電池を代替品として使用したという人たちがいるようです。


PR-41という名前も、空気亜鉛電池という名前も、あまり耳にしないという方もいるかと思います。
現在では、補聴器(および集音器)で使用されているボタン電池です。

一般的なアルカリ電池の代用品として使用できないこともないのですが、電池自体が長持ちしないため、体温計に使用したとしても1~3週間で交換が必要になると予想されます。
頻繁に交換が必要になるということは、それだけ購入頻度も増えてしまいます。

空気亜鉛電池は補聴器以外に使用することを想定していませんので、メーカーも極端に多くは生産していないことでしょう。

アルカリ電池の代用で、空気亜鉛電池を購入される方が急増すると、需要と生産のバランスが崩壊し、空気亜鉛電池も品薄になってしまうことが容易に想像できます。


体温計が使用できなくなるご不便は十分に想像できますが、どうか難聴の方が補聴器を使用できなくなる不便も想像していただけないでしょうか。

大変なときではありますが、お互いに思いやりを持っていきたいものです。